創栄図書印刷株式会社 | 『多言語』ってなに⁉

『多言語』ってなに⁉

2024/05/28

  • 創栄文庫(組版)
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こんにちは…第一製造部 IRIMOです。
5月は気温のアップダウンの差が激しかったですね。
そうなると、体調を整えるのも難しいです。
もう、熱中症対策もしておかないとですが…
汗をかくのは嫌ですが、体内の熱を発散させるためにも、いい汗をかかないとですね。

もうすぐ、梅雨入り?

さて、今回は、多言語について探ってみました。
最近では、グローバル化が進み、多言語(英語・中国語・ハングルなど)での情報発信を見かけることも多くなってきましたよね。
組版のお仕事でも、いろいろな言語のデータが入ってくるようになりました。
日本語の組版にもいろいろとルールがありますが、多言語の組版にも様々なルールがあるようなんです。

○多言語(欧文)

多言語の中でもよく見かける欧文。その欧文の中に、2種類のルールがあるそうなんです。
その組版ルールの解説書として、イギリスの『The Oxford Guide to Style』とアメリカの『The Cicago Manual of Style』という本があり、日本では『The Oxford Guide to Style』を「オックスフォードルール」、『The Cicago Manual of Style』を「シカゴルール」と呼んでいるそうです。
英語圏の仕事であればこの2つのいずれかが基準となっているようで、日本では「オックスフォードルール」を基準にした欧文組版が主に使用されているようです。
オックスフォードルールは、イギリスのオックスフォード大学出版局が定めた組版ルールで、書籍、学術論文、教科書などの高い編集基準(細かい文法規則から、引用符の使い方、参考文献のフォーマットなど)を維持するための基礎となっています。
シカゴ出版局の「シカゴルール」も、全米の多くの大学出版局が採用されているそうです。

▶オックスフォードルールはこうしてできた!?
昔、ワープロなどがない時代は、すべての原稿が研究者の手書きの為、今ほど文章作法が整備されていなかったのだとか。約物や省略記号の使い方がまちまちで、活字による組版の現場では混乱もあり、出版局が研究者に対して、統一した表記で論文を書くことを提案したのが「オックスフォードルール」の
始まりなのだそうです。
それが、日本にも伝わり、英語組版=オックスフォードルールとなったようです。

▶「オックスフォードルール」と「シカゴルール」の違い
「英語」と「米語」の違いの他に、
・イタリックの用法
・約物の使い方
などに違いがあるようです。
実際、お仕事でも、欧文で約物の順番などが違うものも見かけます。

○欧文と言えば…

欧文の文章を見ると「ハイフネーション(-)」が入っているのを見かけますよね。
ハイフネーションは音節によって区切られる個所に入ります。(例:pre・fec・ture)
上記の例のように、英語の辞書などにも「・」が表記されていますよね。
ハイフネーション専用の辞書(New Oxford Spelling Dictionary)もあるらしいです。それは、知りませんでした。ハイフネーションの優先順位なんかも表記されているみたいです。
ハイフネーションは、横組だと右端に、縦組だと地に設定されていることが多いです。ということは、1つの単語が行でまたがり割れる時に発生する感じです。
ハイフネーションにも、
・何行まで続けていれてOKとするか
・単語の頭/末尾は何文字から入れるか
・何文字の単語から入れるか
・大文字始まりの単語や固有名詞はどうするか
などなど他にも細かいルールがあるようなんです。むむっ! 奥深かった!

○約物・体裁などのルールの違い

:;の場合
欧文では、:;の後に1スペースを入れるのが多い
フランス語では、前後に1スペースをいれるのだとか

▶引用符(“ ”‘ ’など)の場合
和文の「 」『 』の役割をする記号で、「クォーテーションマーク」と言います。
言語により、使う順や種類も違うようで…
アメリカ英語 “○○‘○○’○○”(←シカゴルール)
イギリス英語 ‘○○“○○”○○’(←オックスフォードルール)
フランス語・イタリア語  « ○○ »(←ギュメと言います。)
ドイツ語  »○○«  „○○“(←この2つはどちらも同じ意味のようです。)

▶インデント(字下げ)の場合
欧 文:1段落目はインデントしない。2段落目からインデントをする
中国語:2字下げ

○組み方が右から?

アラビア語・ペルシャ語などは、文字を右から左に組んだり、複雑な語形変化があったりもします。
単純に右から組んでも原稿と同じようにならないことも…トホホ。対策をねらねば!

今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
今度、本屋さんへ行ったら、ハイフネーションの辞書、探してみます!
しかし、外国の方が日本語を勉強するのは、難しそう…
ひらがな・カタカナ・漢字がありますものねえ。ひぇ~
世界中のどの言語であっても、納得のいただける組版ができるよう日々勉強ですね。

 

自転車は「押す」? それとも「引く」?

自転車を降りて移動する時、「自転車を押す」「自転車を引く」のどちらを使いますか?
改めて考えてみると、どっちも合ってるように思いますよね。
どちらでもなく、併用される方もあるようです。確かに…同感です。

イメージ的に…(諸説あると思いますが)
押す派:体の前にハンドルがあり、前に動かすから
引く派:ハンドルを前へ動かす感覚がリヤカーに似ているから
などなど。これまた、納得です。

ちなみに、英語では「walk your bicycle」となるそうで、「押す」でも「引く」でもなく、「walk=歩く」が使われるのだそうですよ。ほうほう…

言葉っていろいろ奥深いですよね。
こういった、どっち?の言葉って、他にもありそうですね笑

ROBO登場! リヤカーは「引く」 箒は「掃く」笑

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