創栄図書印刷株式会社 | 『見出し』ってなに⁉

『見出し』ってなに⁉

2023/05/29

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こんにちは…第一製造部 IRIMOです。
ゴールデンウィークも終わり、5月もあとわずかとなりました。
ゴールデンウィークは、またの名を「大型連休」や「黄金週間(おうごんしゅうかん)と言うこともあるようです。「大型連休」はよく耳にしますよね。
また、「飛び石連休」とも言ってた頃もありましたよねぇ。
今では、すっかり「ゴールデンウィーク」が定着していますね。
暑さに慣れていないこの時期…。次は、熱中症対策をせねば! ですね。

写ってますよぉ… ROBOちゃん

ROBO海賊王になる!? ま、まさか…!

 

さてさて今回は、「見出し」について探ってみました。
「見出し」とは、なんなのでしょうか。
なんとなーく、想像はつきそうですが…
見出しとは、新聞や雑誌・書籍などで、文章の前にある「タイトル」部分のことです。
その後の記事内容を一目でわかるような言葉になっています。
見出しを見て、見たい所だけ読むということもあるのではないでしょうか。
そして、そんな見出しには、大・中・小…のようなランクがあり、それぞれに名前がついていたりするんですよ。

○見出しのランク

書籍により異なりますが、見出しの名前には、「部・章・節・項…」などがあり、この中では「部」が一番大きく、「項」が一番小さい見出しといった感じになります。
そして、第Ⅰ部、第1章、第1節…というように、上記の各見出しのタイトルが数字や記号によって、さらに枝分かれしていきます。小さい見出しには、数字や記号をつけないものもありますよ。

余談ですが…
英語にするとこんな感じです。
部:Part、章:Chapter、節:Section、項:Sub-Section(Paragraphとも言うらしい)…
そう言われれば! と思う単語ですね。
実際のお仕事でも、章見出しが「Chapter 1」と表記される書籍もありました。
英語も活用されているので、覚えておかねば! です。

また、公文書や法令に関しては、上記の順が異なるところがあるようです…
「編、章、節、款、目、条・項・号」など…
そしてそして、数字など記号の付け方にも、もっと細かなルールがあるようです。
まだまだ、勉強の余地ありですね(^^;)

○見出しをコーディネート

1冊の本を作る時に、各見出しの比重を考え、「行取り・文字の大きさ・書体・字下がり・字割・改頁・追込み」等のルールの指示をいただき、体裁が整えられていきます。
前にもお話しました、「柱」にも「部・章・節」など各見出しを入れることがありますよ。

見出しは個性もあり、いろいろ飾りがついたり、時には、シンプルで見やすいもの、カッコイイのやカワイイの、いろいろな見出しを見かけます。
それぞれに工夫されているので、いろんな角度から見出しを見るのも楽しいかもしれません…
本を読まれる時は、読む楽しさと見る楽しさを味わってくださいね♪

余談ですが…
活字組版の時代には、仮名のゴシック体でよいものが少ないということから、漢字はゴシック体とするが仮名はアンチック体としていた例もあるようです。

今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
柱の時にもお話ししたように、見出しも、目次や柱とも連携していることが多いです。
また、見出しが頁末に残っていないか(例外もありますが…)などなど、組版と内校でしっかりチェック! 心掛けます。

 

「電話」と「電卓」のテンキーは何が違う?

普段、何気なく使っている電話や電卓。
よ~く見てみると、ほんまや! 数字の配列が逆になってるー!
全然、違和感なく使っていますが、実は意味があったようです。
諸説あるようですが、この配列は世界共通なのだそうです。そうだったのかー!

  
電話               電卓               パソコンのテンキー

電話で使う数字は、記号として扱う文字のようなものなのだそうです。
電話は「1」が上にくるように配置されています。
文字を認識する際に、左から右、上から下に並んでいる方が自然で分かりやすいためなんだとか…。
また、「0」から始まるのではなく、「1」から始めるのは、ダイヤル式電話が「1」で始まり、「0」で終わっていたためなのですよ~。
余談ですが、ダイヤル式電話の頃は、登録の機能もなかったので、知り合いの電話番号も知らぬ間に暗記してましたねえ。あっ! 歳が…バ、バレル! 話を戻しましょう笑

電卓で使う数字は、計算に使用するための配置となっています。
電卓は小さい数ほど使用頻度が高くなるらしく、一番良く使う数字の「0」は使い勝手がよくなるため、一番近い左下に配置されてるそうです。電卓は「0」の横に「00」もあったりしますよね。パソコンのテンキーも電卓と同様の並びですね。

なるほど~! そうだったのですね。電話も電卓も数字の並びは、どちらも3つずつ「123」「456」「789」と並んでいるので、上下問わず同じでもいい気がするのですが…
そこは、いろいろと歴史や意味があったのですね。