創栄図書印刷株式会社 | 『CMYK』ってなに⁉

『CMYK』ってなに⁉

2023/12/19

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こんにちは…第一製造部 IRIMOです。
何かと準備に追われる12月…
そんな中、年賀状の準備はお済みでしょうか?
いざ、印刷している間に、インク切れとかありませんか?
IRIMOは、以前ありました笑。あちゃー。
今年はどうかなぁ…。

ということで今回は、印刷の「CMYKカラーモデル形式」について、探ってみました。
印刷物を製作したりする時に、当たり前のように使っている「CMYK」というカラー。目にはしていますが、CMYKを深く考えたことは、なかなかありませんよね~。

○CMYKって?

「CMYK」はそれぞれの色の頭文字です。
ということは、4色ということですね。
Cはシアン、Mはマゼンタ、Yはイエロー、Kはブラックとなります。
ブラックは、「墨・黒」とも言ったりしています。

ん? CMYは色の名前だけど、KはブラックなのになぜK?
Kは、「Key Plate」のKなのだとか。Keyとは、「基本的な」や「重要な」という意味を持っていて、Key Plateは「基準となる版」ということなのだそうですよ。なので、Kは色そのものを表すのものではないようです。(密かに、IRIMOはシアンとマゼンタの色の名前もお仕事をしてから知りましたが…。そこは置いといて笑)

○Key Plateの役割

本来、理論上では、CMYの3色を全て均等に混合すると、黒色を表現できるということなのですが、実際に混合してみると、どうしても黒より濁った茶色、鈍い暗色にしかならないので、印刷機で黒色をより美しく鮮明に表現する目的として作られたのが、KのKey Plateなのだそうです。

見た目の美しさ以外にも、CMYの混合と比べ、黒を表現するのに必要なインクの量も少なくなるため、ランニングコストも下がる、乾燥が速く高速印刷にも向いているのだそうですよ。

一般にカラーの印刷物では、この4色(4版)を網点で掛け合わせて色を表現しています。
そういえば、以前に使用していたグラフという組版の機械での2色刷(ブラックとマゼンタ)のときに、ブラックを1版・マゼンタを2版とし、2つ版を作っていました。

また、弊社で使用している、オフセット印刷機では、1色に対して1つの版が必要となります。
詳しくは、コラム─吉祥院工場─「新入社員が行く! 春の工場見学」で印刷の過程を3回に分けて紹介しています。そちらも、見てみてくださいね。

新入社員が行く! 春の工場見学━連載コラム全3回━【第1回 刷版課編】

IRIMOも改めて勉強させていただきました!

○プリンターの印刷は4色セットで

色の表現法に基づいて印刷されているため、プリンターのインクやトナーが1色でも空になると印刷できなくなります。
まさに、さっきのIRIMOです。1色が空になったため、印刷がストップ!
予備を常備しとかなくては、あきませんね…。でも、おうちではなかなか…ねえ。
お仕事では、常に常備されているので、即トナー交換です! よしっ!

ちなみにトナーとは…
コピー機やプリンターなどで、顔料などの色粒子を付着させたミクロサイズの粉です。
印刷には、静電気を利用します。紙にトナーを転写させて、熱によって定着させます。
カラーも、同様にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色が用意されています。
英語で「tone」とは色調のことであり、名前はそれから由来しているそうな。
確かに、刷ってすぐは、紙が熱いときもあります! すぐ、冷めますが笑

■余談ですが…
色の形式で、「RGB」っていうのも聞いたことありませんか?
RGBは、ライトの発光を利用して色を表現するもので、デジタルカメラなどで撮影された画像やテレビ・パソコンのディスプレイ上などで使われています。
CMYKは、色素による光の吸収を利用して色を表現するもので、印刷物などで使用しています。
なので、RGB形式の画像を印刷する場合は、「RGB形式」から「CMYKカラーモデル形式」への変換作業が必要となります。
変換作業、第一製造部「図版」チームにお世話になっております。これからもよろしくです!

また、金・銀などの特別な色は、始めから調合されたインキで表現しています。これを「特色」と言っています。蛍光などの発色が難しい色などは特色インキの別版によって色域を補うこともあるようです。

今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
トナーを交換するときは、トナーが服につかないように、要注意!
プリンターも丁寧に扱いましょう。そして、お仕事にも愛を!
当たり前の事を当たり前にする。そして、丁寧な仕事を心掛けたいですね♪

 

Merry Christmas!
メンバー増えました笑
今年もお世話になり、ありがとうございました。

そして2023年も、おつかれ生でした!