創栄図書印刷株式会社 | 『ノンブル』ってなに⁉

『ノンブル』ってなに⁉

2022/11/14

  • 創栄文庫(組版)
  • 創栄文庫
  • 組版

こんにちは…第一製造部 IRIMOです。
11月も半ばとなりました!
朝晩がグッと冷え込んできましたね。
食欲の秋、スポーツの秋…
秋の夜長には、読書などいかがでしょうか…


編集長の愛読書。はずかしいので、タイトルはお見せできませんが、ミステリです。
皆様は、どのような本を読まれていますか?
面白い本があったら、教えてくださいね。

さて今回は、書籍などの端に見られる番号の通った数字、「ノンブル」について探ってみました!

ノンブルとは、日本語で言うと「ページ番号」のことなのですが、なぜ「ノンブル」って言うのでしょう?
諸説あるようですが、ノンブルはフランス語で「ナンバー(nombre)」を表す言葉なのだそうな。(何かフランス語の単語を見ていると「ノンブル」って読めそうですね。
日本では一般的に、出版会社や印刷会社などで使われています。ページ番号をつけることを、「ノンブルを振る」ともいいますよ。

○ノンブルもお仕事してます!

ノンブルって「○○ページ参照」など、本を読むときのガイドだけだと思っていましたが…
実は、私たちの作業にも大変な役割を果たしてくれています。編集や印刷の際にページの順番が分からなくならないように貼り付ける数字でもあるのです。漫画などの、特定の位置にノンブルを付けることが出来ない本でも、見えないところに必ずこのノンブルが付けられていて、面付け(※1)作業や乱丁チェックなどの際に確認しやすくなっており、ページ数間違いや、落丁といったミスを防いでくれます(なるほど、組版の作業でも必ずノンブルが通っているかチェックしています。これ、大事ですね!)。

※1 面付けとは、複数のページがある印刷物を作る時に、各ページのデータを印刷用紙に正しい順で配置することです。1ページを1枚の用紙ごとに印刷するのではなく、8ページまたは16ページの束で印刷されます。刷り上がったものを折り込んだ時に、各ページ面が正しく付けあわされるため「面付け」と呼ばれるそうです。

ノンブルを入れるスペースのあるページでも、扉や白だけのページには表示しないことが多いです。そのページにも、ノンブルは振られています。そのようなノンブルを「隠しノンブル」って言っています。
隠しノンブルには、こんな歴史が…。
活字組版では、ページ単位で印刷機に組み付けることが多く、ページの順序や配置位置の確認で、中扉や半扉にもノンブルが表示されていたものもあるそうです。
今日では、台割(※2)単位で前もって面付け作業を行うので、中扉や半扉にノンブルを表示する必要がなくなったのだとか…。

※2 台割(だいわり)とは、どのページにどういった内容がどれだけ入るのかを配置したもので、「台割表」「ページ割」とも呼ばれるそうです。8ページ以上のものに必要なのだとか…ちなみに弊社では、「台割」と呼んでいます。

ですが…

やはりノンブルは、読む人、作る人、印刷する人、それぞれの段階で重要な役割を担っています。(お仕事してるなあ…)
でも、ただ単に、端っこに数字をつけているだけじゃないんですよ。

○知ってた? ノンブルのルール!

ページを数えやすくするためのノンブルですが、ちょっとしたルールもあります。
例えば、縦書きの書籍の場合は左側のページ、横書きの書籍なら右側のページが「奇数」ということです。(表ページは奇数、裏ページは偶数ってことですね。)
絶対のルールではありませんが、慣習的にこのルールに則っていることがほとんどです。
本をめくった時は、どちらが奇数になっているか見てみてくださいね(^^)/
例:
横組の時
   

縦組の時
   

また、ノンブルを端につける際は、仕上がりより3mm内側が目安とされています。(これは、裁断する時に切れてしまうのを防ぐためかな…)

何気なくお世話になっているノンブルの役目って、実はいろんな意味があったのですね。
また、ノンブルは、端に付いているだけではなく、センターについているものや、片方のページにまとまって付いているもの、漢数字のもの…などなどいろいろなものがあるんですよ。本を読む時は、ノンブルのデザインも楽しんで下さいね♪
例:
左右中央の時
   

片方のページの時
   

などなど…本を読まれた際は、他にもいろんなデザインを見つけてみて下さいね。

今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ノンブルをしっかり確認! 今後も「初心忘れるべからず!」で良い仕事を心掛けます。

 

今回は、カレンダーについてです。
今年もあとわずかとなり、来年のカレンダーを準備されている方も多いのではないでしょうか。
日頃、何気に見ているカレンダー…
小さい頃から、左端は日曜日というイメージでしたが、最近では月曜日始まりのものも見かけるようになりました。

そして、今年やってしまいました!
購入したカレンダーが、月曜始まりのものだったのです!
ずっと、日曜始まりに馴れていたので、最初は見間違いの毎日でした。
1年の後半となった今、見慣れてきましたが、たまに間違えてます(汗)

なぜ、そうなってきたのかなあ?
ネットで調べてみると、

○日曜始まり
休日である日曜日を週の始まりとする宗教(キリスト教やユダヤ教)の考え方を日本が取り入れたからと言われているそうです。

○月曜始まり
最近では、土日の週休2日制により、仕事や学校が月曜から始まるようになったためと思われます。

なるほど! 週の始まりをどう捉えるか…ということですね。
来年のカレンダーはどっちにしようかな…
やはり、日曜始まりがいいかなぁ。

弊社のブランドLIVRO FOFOの2023年のカレンダー