創栄図書印刷株式会社 | 『Q数派?』それとも『ポイント派?』

『Q数派?』それとも『ポイント派?』

2023/03/13

  • 創栄文庫(組版)
  • 創栄文庫
  • 組版

こんにちは…第一製造部 IRIMOです。
3月3日は、ひな祭りでしたね。
この度、第一製造部の共有スペースに「ひな人形」を飾ってみました。
改めて、「ひな人形」について調べてみると、お内裏様とお雛様は、地域によって位置が逆になるらしい。ほうほう!
他にも、そうなんや!と思う情報が満載でした!
ひな人形をじっくりと観察してしまいます♪

「ひな人形」&ゆかいな仲間たち?

 

今回は、文字の大きさについて探ってみました。
タイトルにも出てきましたが、文字の大きさを表す単位として、「Q」と「ポイント」があります。

「Q」は「Q数」の略で、校正などの際には「Q」で表記されます。
例:10Q など

「ポイント」は、「ポ」と表記されます。
例:10ポ など 「10pや「10ptのときもあるかなぁ…

○「Q数」と「ポイント」の違い

「Q数」も「ポイント」も文字の大きさの単位を表すことは同じなのですが、実はサイズは違うんですよ~。

1ポイントは、
 DTPでは 、0.3528 mm(お仕事では、こちらで計算してることが、多いですかねぇ…)
 JISでは、 0.3514mm

1Qは、0.25mm
0.25mmは、1mmの1/4です。1/4は、英語で「Quarter」になります。「Q」は「Quarter」の頭文字からきています。
そうやったんですね! 今の今まで、何気に使っていた「Q」ですが、由来を知って、すごく納得です! スッキリー!

という事で、お仕事では「Q数」を使うほうが多いので、どちらかと言えば、「Q数派」な訳であります。
ちなみに、ポイントは「インチ」がベースの単位なのだそうです。

○「Q数」を深堀!

「Q」とは、日本独自の写植で使用された単位です(なるほど、電算写植の時からご愛用しています。)。
日本はメートル法をとっているので、それに則した単位だったんですね。
漢字で書くと、「級」となります。こちらは、単なる当て字のようです。
なので、「10級」などと漢字で指示されることもあります。

そして、余談なのですが、同じような単位で「H」というのもあります。
これは「歯(は)」と呼ばれ、行や字送りに使われます。
こちらも日本独自のものなんですよ。
「歯」は写植時代の文字送りのための送り歯の歯からきているそうです。

余談の余談、活版の頃は、文字の大きさは「号」でしたね。

○Q数・ポイント確認アイテム

組み上がったものの「文字の大きさ」が指定通りにできているか、確認するために使っています。
こちらにある各サイズは、バランスの良く統一感のある文字組みができるように抜粋された大きさのものが載っているのだそうです。
書籍の文章などでは12Q~15Qあたりがよく使われます。こちらは1Qの違いでも、人間の目にはかなり大きさが違ってみえます。(確かに、文章は、書籍の大半を占めるため、級数が1Q違うだけで、流れも変わり、レイアウトの雰囲気も違ってきます。)
また、18Q、20Q、24Qなど、見出しなどでよく使われる少し大きめの文字は、1Q刻みになってません。1Q刻みでは、その差を感じにくいからなのだそうです。なるほど、Q数表のサイズの抜粋にもいろいろ訳があるのですね…
また、電算写植の頃は、一番小さいサイズが7Qとなっていました。7Qよりも小さい文字は読みにくく、使わない方が良いということだったのだと思われます。

 

ROBOさん、写ってますよぉ~笑

今回は、ここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
お仕事では、「mm」を「Q数」に、「Q数」を「mm」に計算することが満載です!
相棒の電卓選びも楽しみのひとつです。今では、パソコン上で利用してるオペレーターも…
時代ですね♪

 

テトロミノに挑戦!

このパズルは、ピースを取り出し、再び全てのピースをケースにぴったりと収めるというよく見かけるパズルです。
ですが、な、なんと! このピースの収め方には、783通りものパターンがあるらしい!
遊ぶたびに、正解が変化するという、ビックリワクワクなパズルでした。
制限時間は10分! なかなかドキドキでもあります笑

「テトロミノ」って…?
このパズルをよーく見てください。どのピースも正方形が4つ集まってできています。
そして、正方形4つをつなげてできる形は5種類あり、それを2個ずつ使用してあります。
このパズルの名前の元になっているのは、「ドミノ倒し」で知られている「ドミノ(domino)」なんだとか。ドミノのピースは、正方形が2つくっついた形状となっています。ふむふむ、たしかに!
「do」はラテン語で「2」という意味で、まったくの偶然なのだそうですが、英語のdoubleやスペイン語のdosの語源となっているようです。なんと!

「ド」「ミノ」は「2つのミノ」となり、今回のパズルは「4」を表す「テトラ」をくっつけて「テトラミノ」と呼ばれるようになったんだって。なるほどー!

ちなみに、パズルにはまだまだ続きがあり、

ペントミノ
ヘキサモンド
ペントミノ・スクエア
ヘプタモンド

などがあるんですよ~! がんばります!
ちなみに、編集長は、3つ正解を更新しています笑 がんばって~♪